叛逆のロリィタ

KERAを読み下妻物語を読み映画を観てDVDを買い、ロリィタ体験のお店に行き身体の上から下まで可愛いに包まれたわたくしは、先日ロリィタさん御用達ブランドMILKのお洋服を購入いたしました。

厳密にいうとMILK自体はロリィタファッションブランドとしてカテゴライズされるのは否定的だった気もするのですがとにかく可愛いお洋服が多いと言うことは10代の頃から存じ上げておりました、敬愛なるMILKさま。

 

ぶっちゃけてしまうとEmily Temple cuteやShirleyTempleとかなり迷ったのですが気付けばお買い物カートにはMILKのお洋服ばかり。

敢えて普段着ないパステルカラーのお洋服を買いました。普段モノトーンが多いので大冒険です。そしてモノトーンが多いゆえに鞄も靴も黒しか持っていないのです。これは由々しき問題です。

なので私はキャサリンコテージでピンクのお靴を買いました。キャサリンコテージ!!ロリィタ服愛好家の方々が「子供服ブランドなんだけどサイズ展開豊富だからロリィタ服にも合うおでこ靴売ってるよ〜」と言ってらっしゃるキャサリンコテージ!!

いつも厚底ごつめの黒いブーツやパンプスがほとんどな私が人生で一度も買ったことがないピンクの靴を買ってしまうほど、今の私は"子供が着ていそうなお洋服を着たい欲"が高まっています。飽き性なのでお洋服が届いた瞬間熱が冷めてしまったらどうしようとそれだけが心配です。

 

キャサリンコテージのサイトを見ていると可愛らしい女の子が笑っている写真がとても多いです。よくある服を見せたいだけの棒立ち写真ではなく、真正面を向かず少し上を向いて誰かに笑いかけてるようなお写真もあります。

キャサリンコテージはピアノの発表会などちょっとおめかしをして行く場所に適したブランドです。まあこれ大体キャサリンコテージのサイトに書いてあるんだけど。

私、子供の頃子供らしい格好をするのがとても恥ずかしかったのです。ピンク色もふりふりもパステルカラーも大嫌い。ピアノの発表会はグループで出た時は衣装が決まっていたのでそれを着ていたのですが、一人で出るときは黒いトレーナーに黒いズボン。それで出るの?いいの?と言われたくらいです。

その反動なのか子供の頃に子供らしい生活を送れなかったからか、今現在の私はパステルカラー!ふりふりー!おリボン大好きー!ねこちゃんうさぎちゃんくまちゃんー!となってます。

 

母が嫌がる格好をしたい、と思いながらMILKのお洋服やエミキュ、色んなロリィタ服を見ていました。頭の中はずっと怒っていました。母は最近「あの人あんな年なのにあんな格好してる」と嗤う頻度が増えています。32才の私がふりふりのふわふわの格好をしたら嗤うのでしょうか。今も実家にいた頃よりはふりふりしてるし髪におリボンつけて姫カット風にしてるのですが。

 

母が嗤う格好をして、どうだ私は強いんだぞ!というところを見せたいのかもしれません。うまく言えませんが、貴女の思い通りにはならないぞ、みたいな。

ただの服装の趣味の変化ってだけなのかもしれないけれど、可愛いお洋服を見てる時に確かに私は母に対して怒っていたのです。

だからこれは、叛逆のロリィタです。

ロリィタはなんだって叛逆精神を持ってると思います。うちの母みたいにあれこれ言う人がまだ沢山いますからね、アホらしいですよね、他人の服装にケチつけるならこのお洋服買いなよ!とお金をくれたらいいのに。もちろんそのお金は私の好きなお洋服を買うために使います。言いなりになんてなりません。

 

今日は文体が下妻物語寄りです。寄ってたらいいのですけど。下妻物語は友情最高!というより、好きな服を着るためには親を騙してでも金を奪う強欲な所が大好きです。原作も勿論好きなのですが実写映画の深キョンがダメ親父を騙して金を奪いニヤッとするところ、べらぼうに可愛かったです。

 

好きなお洋服を着て好きなだけお金を使って、あまり長生きせずに死にたいな(また死ぬ話してる…)(だって年金もらえなさそうだしぃ)(人生ハードモードだしぃ)。